安全牌の持ち方


安全牌を常に持たないと気がすまない人がいる。
しかし安全牌を持つということは、通常は手を遅らせることにつながる。
自らハンディをつけているようなものだ。

したがって、安全牌を確保するかどうかは、状況を見てということになる。
手のスピードと安全牌によるリスク回避を損得の秤にかけて判断しなければならない。

一般的には、タンヤオ、平和系の手作りでは場の進展とともにこうなるのではないか。

序盤(1〜6巡目)は、まず端牌、字牌の整理から始まって、中張牌の孤立牌を手の内に残し、出来るだけ手を広くとる。
その結果として、瞬間的に安全牌がない場合も生じるが、これはスピードの代償として容認する。

中盤(7〜12巡目)に入ると、安全牌を1枚は持つ。
手が決まったら、危険牌を捨て、不要牌は全て安全牌に置き換えていく。

終盤(13巡目〜終局)になると、潜在的なリスクは高まっているので、手にならないと判断したら、
安全牌にこだわらず、相手の手が変わっていないかどうか相手の手元を確認しながら現物でおりてゆく。

さて問題は、テンパイを競り合っている時に、相手から一歩早くリーチがかかった時である。
当然安全牌はなかった。一発は避けなければならない。さあどうする。

 理想的なのは、相手をマークしていてその相手には安全牌の代用品である現物が存在するという状態である。
例えば相手の現物である「一万」を対子で持っているといったケースである。
これは、先を読むことから生まれる攻守両にらみの高等テクニックである。

そうは問屋がおろさない場合は、出来上がり順子の中から、現物であり、かつ引き戻しを期待出来るものを切っていくという方法がある。
例えば「三万」「四万」「五万」と有ったときに、現物の「五万」を切るといった方法である。
この場合、「二万」「五万」の両面引き戻しによって元の状態に復帰するチャンスが残る。

 いわゆる打ち回しにはこれ以外にも色々なテクニックがあり、うまくいくとしてやったりと大きな満足感が得られるけれども、
成功確率は概して低いので、読みに確信が無い時はベタおりに徹した方がよい。
ベタおりすると決めた場合の注意点は、マークしている人以外にもリーチがかかる可能性があるので、
誰にでも通用する「国際安全牌」を温存しておくことだ。


洞爺湖サミットもあったことだし、国際安全は身を救うと覚えておこう。

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